朧月夜が浮かぶ海と幻

街角インタビューなどで、「クリエイター」について尋ねられたとしたら、君はどんなことを言う?「歌手」って、人それぞれで受け止め方が違うかもしれないね。

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風の無い日曜の晩に料理を

人間失格を読んで、主役の葉ちゃんの気持ちも分からなくはないな〜と感じた。
主役の葉ちゃんは人間なら必ず持ち合わせているポイントを、豊富に持ち合わせている。
そういった部分を、自分の中だけに隠さないでアルコールだったり女性だったりで発散させる。
終盤で、飲み屋のママが「葉ちゃんは飲んでも飲まなくてもいい子だよ」と話す。
そこで、葉ちゃんは要領が悪いんだと、絶対切なく思ってしまう。

前のめりで大声を出す弟とわたし
江國香織の物語に出てくる女性は、どこか狂気に満ちている。
話に出せば、落下する夕方の華子。
他にも、きらきらひかるの笑子。
それと、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國さんの隠された部分を、極端にして表現した形なのかもしれない。
徹底してクレイジーなのが、「神様のボート」で登場する葉子。
もしかしたら迎えに来る可能性もあるあのひとを待ち、色々なところに引っ越す。
「あのひと」を絶対に忘れないよう、絶対会えると信じて。
挙句にはママは現実を生きていないと娘に言われてしまうが、彼女にはいまいちよく理解されない。
この部分が、この作品の最高にクレイジーな見せ場だ。
私はウエハースの椅子にはなるべく座れないけれど神様のボートには乗りたい。
江國香織さんの書く、クレイジーでも美しくてちょっと弱々しい主役が大大大好きだ。

どしゃ降りの火曜の夕方にカクテルを

取り掛かったら、完結させるのに多大な時間がかかるものが、世間には数多くある。
パッと思いつくのが、外国語の習得だろうとみている。
と言いつつ、韓国語だけは例外的で、母国語である日本語と同じく、SVOで、なんと発音がそっくりなので、わりと習得が早いとか。
3年くらい韓国語を勉強した友人によると、今からのスタートでもわりと身に付きやすいのでやりがいがあるよ、とのこと。
そうと聞いたらテキスト買ってみようかな・・・と思ったけれど、あのハングルは記号にしか見えない。

騒がしく走る父さんと季節はずれの雪
普段より、仕事や家の中の事に追われてしまい、そんなに空いた時間がない。
少しばかりフリーが手に入っても、自然に次の仕事の納期など、何かしらの詳細が頭の隅にある。
それでも、大きな休みがもらえると、とてもワクワクしてしまう。
さて、少しの休日を何に使おうかと。
だいたい、いつも、あれもしたい、これもしたいといった願望のみが重なり、すべては達成できない。
特に私はマイペースなので、考えているうちに一日が経過。
時は金なり、とはまさに明確だと思う。

雨が上がった日曜の午前はシャワーを

久しく行ってなかった地方への出張の際、初めて仕事で一緒に過ごしたAさんは、体格のいい上司だ。
初めてお会いした時から気が強そうで、業務以外のお話は少ししか聞いたことがなかった。
先日、ただ何気なくAさんの袖をまくった腕を拝見して衝撃を受けた!
一つ一つが大きなパワーストーンブレスがいくつもつけられていたため。
思わず、天然石詳しいんですね!と出てしまったくらい。
するとAさんは得意げで、想像とはうらはらにやさしい顔で、ひとつひとつのストーンの名前を話してくれた。

具合悪そうに踊る弟と公園の噴水
出社のために何着か少しだけスーツ用のYシャツを購入しているけれど、毎回決める時にかなり試着してしまう。
そこそこ、シャツに執着するのもレアかと感じていた。
そんな時に、今日、シャツは特注でという方がいらっしゃったので、驚いた。
もちろん、ワイシャツひとつでカッコよく見えるので、いいかもと考えた。

息もつかさず体操する君と草原

煙草は体調に悪い。
など、理解していても購入してしまうらしい。
以前、仕事で紹介された製薬会社の社長であるおじさん。
「この体が病気一つしないのは喫煙とビールのおかげです!」なんて堂々と話していた。
ここまで聞かされると無理な脱ニコチンはしなくてもいいのかもな〜と思う。

湿気の多い大安の午後に焼酎を
この一眼レフのカメラは、実は、砂浜で見つけた。
当日、7月のちょうど半ばで、中盤で、普段より暑く感じた。
マリンタワーで大好きな恋人と仲違いをしてしまい、しばらく一緒にいたくないと言われてしまった。
気を取り直そうと、実家からこの海まで二輪でやってきて、海沿いをじっと見ていた。
そこで、少し砂をかぶったこの一眼レフに出会った。
手に取って興味を持って夜景写真を一枚撮影してみた。
一眼の落とし主より、いいかんじに撮れているかもしれないと思った。
彼女の素敵な笑顔撮れたらなー、とか、意外とピント調節ってめんどくさいなー、とか考えていた。
落ち着いて、なんとか会う約束ができたら、彼女に自分が悪かったと謝るつもりだ。
で、この一眼レフ、落とし主に届けるつもりだ。

雲が多い月曜の午後に熱燗を

盆だとしても里方から離れていたらとあまり実感することがないが、少なくとも、供え物くらいはと思い家元へ届けた。
故郷に暮らしていたら、線香を握りしめて父祖の歓迎におもむいて、御盆の終わりに送り出しにおもむくのだが、外れて生きているので、そういうふうにやることもない。
周りの方は、線香を持ち墓所に出向いている。
そういう場景が目につく。
いつもより墓所の周りにはたくさんの車がとまっていて、お参りの人もとても多く目にとびこむ。

泣きながら熱弁する姉ちゃんと季節はずれの雪
太宰の「斜陽」は、絶え間なく読みやすいと思う。
戦争が終わるまでは育ちのいい娘だったかず子が、誰にも負けない女性になっていく。
読むにつれて立派だと感じた僕。
この女性のように、誰にも恐れない気の強さと、強い我が終戦後は必要だったんだと思う。
しかし、不倫相手の作家の妻からしたら迷惑だろうとも思う。

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